『DAVID BOWIE / THE DERAM ANTHOLOGY 1966-1968』

velvet-moon2013-02-18


 デヴィッド・ボウイの「デラム」時代の代表曲がズラリ!「Rubber Band」や「Love You Till Tuesday」はヴァージョン違いも収録の全27曲入りのコンピレーション・アルバムです。10代の終りから20代になった頃のボウイながら、紛れもなくデヴィッド・ボウイ・ワールド!!メロディーの美しさ、何よりもボウイのお声!デヴィッド・ボウイの原点と云うべき「デラム」(デッカ)時代の楽曲たちは後の数々の名曲たちに劣るものではないと再確認できます。

 サイケポップなアートワークのジャケット・デザインはフィル・スメー(Phil Smee) です。またリンゼイ・ケンプのパントマイムのレッスンを受けていた頃の3人組の演劇集団「フェザーズ」(ボウイ、ヘルミオーネ、ジョン・ハッチンソン)としての1967年の音源も収録されています。ボウイはこの頃からチベットの救済活動に参加していました(中国によるチベット侵略への抵抗でもありました)。

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『KING CRIMSON / STARLESS AND BIBLE BLACK』

velvet-moon2013-02-15


 キング・クリムゾンの1974年の7thアルバム(ライヴ盤を含めて)の邦題『暗黒の世界』です。前作『太陽と戦慄』はやはり驚異的な名作であったと思います。あの奇才天才パーカショニストのジェイミー・ミューアは僅か7ヶ月程の在籍ながら、バンド、殊にロバート・フリップに与えた影響は大きなものであったとこのアルバム構成を見ても想像できます。1.2曲目はスタジオ録音ですが、他はライヴ録音からの全8曲です。ライヴは1973年10月から11月のグラスゴーアムステルダムチューリッヒでの音源が収録されています。計算された緻密さと偶然性が見事に融合する瞬間というものは聴く者のみならず演奏しているアーティストたちにとってどんなに感動的だろう!と思います。インプロヴィゼーションの魅力は其処にあるような気がします。キング・クリムゾンは、やはりとんでもなく凄い!

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『SECRET SQUARE / S.T.』

SECRET SQUARE


 アップルズ・イン・ステレオのメンバーでもあったヒラリー・シドニーとリサ・ジャンセンの女性ユニット、シークレット・スクエアの唯一のアルバム(7曲入りミニ・アルバム)です。愛しきヘタウマ、脱力Lo-Fi感溢れるサイケポップ・サウンドとキュートなヴォーカル☆

 録音は1995年から1996年。リリースは1996年のオリジナル盤です。ミックスはロバート・シュナイダー(Apples in Stereo)が担当しています。

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『PENTANGLE / CRUEL SISTER』

CRUEL SISTER


 ペンタングルの1970年4thアルバム『クルーエル・シスター』です。メンバーはジャッキー・マクシー、バート・ヤンシュ、ジョン・レンボーン、ダニー・トンプソン、テリー・コックスという強力な5人組。古くからの伝承バラッド、トラッドフォークの素材と新しさを融合させた「ペンタングル」独自の音楽世界を物語性を帯びながら、ラストの18分40秒に及ぶ大曲まで聴く者を魅了する名作です。

 私が初めて聴いたトラッドフォークのレコードはサンディ・デニーのソロ・アルバムだったと思います。でも、まだ「トラッドフォーク」という音楽世界のことなど微塵も知らない頃でした。フォーク・ミュージックというかフォーキーな調べ、繊細な美しいアコースティック・サウンドは既に好きでした。その起源はフランソワーズ・アルディだと思います。また、サンディ・デニーからフェアポート・コンヴェンションを知りました。そして好きな絵画や文学へと広がりながら今に至ります。

関連:ペンタングル / クルーエル・シスター PENTANGLE / CRUEL SISTER (1970年) ~ 19世紀のジョン・ファエドの絵画 ~ 美しくも残酷なバラッド詩 『二人の姉妹:THE TWA SISTERS』 - 麗かな憂鬱・時の鐘よ鳴れ

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『THIS MORTAL COIL/IT'LL END IN TEARS』

velvet-moon2010-03-18


ジス・モータル・コイル(ディス・モータル・コイル)の1984年の1stアルバム。このプロジェクトは「4AD」の社長でありプロデューサーでもある、アイヴォ・ワッツ・ラッセルによる企画プロジェクトで、「フェイヴァリット・ミュージシャンによるフェイヴァリット・ソング集」のような計画を実現させてしまったもの。現在までに3作品ある。この第一弾となる極めて美しい正に「涙の終結」という邦題の如く耽美的な作品。

参加ミュージシャンは、コクトー・ツインズエリザベス・フレイザーロビン・ガスリーサイモン・レイモンドの3人、シンディートークのゴードン・シャープ、カラーボックスのマーティン・ヤングとスティーヴン・ヤング、デッド・カン・ダンスのブレンダン・ペリーとリサ・ジェラルド、モダーン・イングリッシュのロビー・グレイ、ウルフギャング・プレスのマーク・コークス、X-マル・ドイッチェランドのマニュエラ・リッカーズという「4AD」アーティスツだけでも豪華ながら、さらに、元マガジン(バズコックス)のハワード・デヴォート、マーク・アーモンドのマンバスのメンバー(ストリングス担当)のマーティン・マクガーリックとジニー・バルも参加!アイヴォが選んだという6曲のカバー曲は、アレックス・チルトンの曲が2曲(1曲目と3曲目)、ティム・バックリー(2曲目)、リマ・リマ(5曲目)、ロイ・ハーパー(7曲目)、コリン・ニューマン(11曲目)。その他の楽曲も含め、アルバム全体を貫く美意識は覚醒的かつロマンティシズムに溢れた名作です!

関連:ジス・モータル・コイル(THIS MORTAL COIL)『涙の終結(IT'LL END IN TEARS)』(1984年)♪ : 永遠のアイドルとガールズポップ愛好館(愛しきポップミュージック&ボーカル中心♪)

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『AUTOUR DE LUCIE/L'ECHAPPEE BELLE』

velvet-moon2010-02-27


オトゥール・ドゥ・リュシーの1994年1stアルバム。フランソワーズ・アルディの影響を強く受けたであろう可憐なウィスパー・ヴォイスのヴァレリー・ルリヨ、オリヴィエ・デュラン、ファブリス・ドュモンの3人による、しっかりとしたメロディーとアコースティック感が寂しげに響く良質ポップ・サウンドの全11曲入り。「ISLAND」では元ペイル・ファウンテンズ、シャックのマイケル・ヘッドが作曲とプロデュース、マイケル・ヘッドとジョン・ヘッド兄弟でギターも担当しています。

関連:オトゥール・ドゥ・リュシー(AUTOUR DE LUCIE)★ヴァレリー・ルリヨのボーカルが可憐なフレンチネオアコ

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『SOFT MACHINE/JET PROPELLED PHOTOGRAPHS』

velvet-moon2010-02-26


ソフト・マシーンの前身バンドであるワイルド・フラワーズから1968年のソフト・マシーンの1stアルバムが発売される以前、1967年録音盤。ジャケットはいくつか存在するけれど、今作はイタリア盤。ロバート・ワイアット、ケヴィン・エアーズ、デヴィッド・アレン、マイク・ラトリッジ。しかしながら、この時期にデヴィッド・アレン(薬物常習のため、フランスからイギリスへの入国を拒否され入れない)が抜け3人となる。ケヴィン・エアーズもツアーの疲労から脱退し再びイビザへ。ギター、ベースが抜けていくなかでヒュー・ホッパーがベースで加入となり、ソフト・マシーン解散の危機を脱出。そんな訳で今作は1967年作品となっているけれど、既にヒュー・ホッパーによる曲も3曲収録された、カンタベリー・ロックの重鎮たちの揃った貴重な音源が収録された全9曲入りです。

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