『NINA HAGEN/UNBEHAGEN』

velvet-moon2005-03-10

パンク旋風に間に合うにはもう少し早く生まれていなければならなかった。そんな私にとってのPUNK初期体験を辿るとこのドイツのニナ・ハーゲンとイギリスのスリッツに行き着く。スージー・スーはちょっと違う衝撃だったのでまた後日。当時買っていた音楽雑誌でこの作品を知る。飛びつかないわけがない。インパクト有り過ぎ!

まだお化粧も知らない時期に、この悪魔的とも言えるメイク(真っ黒の口紅を初めて知る)とファッション、表情にビビッと来た。そして、レコードを買い針を下ろすと...「うわぁ〜!何だこの音楽はいったい。カッコイイ〜!」とヘッドホーンで聞きながら勉強していた自分が怖ろしい。この「ウンバハーゲン」は2ndアルバムで全曲ドイツ語で歌っていた頃のもの。このドイツ語に巻き舌の嵐で圧倒されてしまった。自らを「ロックンロール・オペレッタ」と呼んでいたそうだが、正しくそのお言葉通りの印象。ドイツ語で歌われる音楽はこれまでに色々聴いているけれど、ニナ・ハーゲンみたいな人は知らない。

メイクはド派手だけれど、実はとっても美人なのだ。父親不明(秘密)の子供を産んだり、母親の再婚相手に恋したり...とまぁ、全てに於いてぶっ飛んだお方だ。「外国には変わった女性が沢山いるのだなぁ〜。」とその後、風変わりな女性アーティストのチェックは欠かさない癖がついてしまった様だ。

ニナ・ハーゲンは存在自体がパンク!そんなお方。この「ウンバハーゲン」には名曲「アフリカン・レゲエ」や「ラッキー・ナンバー」(友人のリーナ・ラヴィッチも全く違うヴァージョンで歌っている)が収録されている。「悪魔」という凄まじい曲にも驚いたものだった。ルックスから入り見事引きずり込まれる私の弱点はニナ・ハーゲンでも然り!ライヴも迫力だったなぁ...。

[1979] NINA HAGEN ★ UNBEHAGEN