『BRIAN JAMES/SAME』

velvet-moon2005-04-10

オリジナル・パンクは後追い。そして、「パンク音楽が大好き!」と意識して思った事は一度も無い様に思う。でも、パンクな人、生き方、スピリットの様なものは好きなのだと思う。人それぞれのパンクがあるだろう(ボリス・ヴィアンをパンクだと私は思い、あるお方は異論があるように)。そんな事は語る事はできない...。DAMNED(ダムド)というイギリスのパンク・バンドの初期のギタリストであり、後にかのSTIV BATORS(ex:DEAD BOYS)率いるTHE LORDS OF THE NEW CHURCHのギタリストとしての記憶が強く残っているBRIAN JAMES。京都の小さなライヴハウスに詰めかけた多くの熱いファンの方達の眼差しとあのライブの感動は忘れない。

伝説のパンクロッカー故STIV BATORSの亡き後、BRIAN JAMESはパリに渡ったと伝え聞く。このアメリカのパンクロッカーの死と同年にブライアン・ジェームスはソロ・アルバムをリリース。その頃、友人達と好きな曲をかけ合うイベントも始めていた。私は「TWIST」という曲がたまらなく好きだった。このアルバムは名盤だとは思わない。でも、たまらなく好きな曲が入っているこのアルバムを忘れる事は出来ない。

この2枚組CDは1998年の「THE DRIPPINGLIPS」と題されたセッション作品も入ったもの。▲・はSTIV BATORS(IGGY POPの弟の様にも思える)、私はBRIAN JAMESの俯いたナイーヴさがさらに好き。

DAMNEDと聞くと「地獄に堕ちた勇者ども」(ルキノ・ヴィスコンティ)を即連想してしまう。今もこのイギリスのロックバンドは活動している。私は「NEW ROSE」(これは名曲!)とBRIAN JAMESの決して上手くはないヴォーカルとギターを今も愛する、ただそれだけ。フランスの「NEW ROSE」という渋いレーベルと共に封印してしまっているのかもしれない...。

[1990] BRIAN JAMES ★ SAME